後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第8章 淫らなアフターワーク
藤堂建築アトリエ事務所。この事務所の入り口の扉は、すりガラスなのだ。
今は外が暗いから、内側からは何も見えない。
でも外からなら……!
「…ッ‥ハァ、君、馬鹿じゃないの!……ん、‥よく、こんな恥ずかしいマネ‥…できるの ね…!!」
「むしろ、すぐ気付かない先輩に驚きます。…それほど…僕の指に夢中でしたか?」
「…ハァハァ…っ…違うわ」
事務所の入り口は二階だから、通りすがりの人間が覗き見る可能性は低い。
でももし私の声を聞いて異変に気付いたとしたら。
扉に押し付けられている私の影が、向こう側に透けて見えているとしたら…!
「……ゃ……め……!!」
それは絶対に避けたい。
ただ…それより問題なのは
この状況に驚愕した私自身の顔が…青ざめるどころかよけいに火照ったことだろう。
グチュ..!
「フ……溢れた……」
「──…ッ」
どういうわけか興奮を増してしまった不甲斐ない身体は、与えられる愛撫に対してより素直になった。
もちろん信じたくないけど
私はもう…自身の昂りを抑えられそうにない。