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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~

第2章 藤堂建築アトリエ事務所


こんにちは?

今度は私が黙る番になってしまう。

相手の反応が二手も三手も遅れたせいで、会話が噛み合っていない状況だ。


「──あ!!」


私が対応に困っていると、後ろから様子を伺いに来た穂花がすっとんきょうな声をあげた。


「あ…あああっなたはさっきの…!!」

「ちょっと、どうしたの急に」


咄嗟に振り返れば、穂花が動揺のあまり手に持つ書類を握りしめてシワだらけにしている。

そして私と入り口の青年…両方の顔を交互に見比べていた。



“ ……デジャヴね ”



この穂花の反応。


確か、ついさっき……。



「……!」



まさか



「……っ」



私は入り口に視線を戻した。

そこには変わらず、ニコーっと微笑む整った顔がある。


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