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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~

第12章 変われない


「炙り酢もつ頼もーぜ。めっちゃ旨いから」

「いいわよ」

「それか…もつ鍋にしとくか?」


私がもつを好きだってことを、彼は覚えていた。


「…今日は鍋の気分じゃないから」

「なら酢もつだな。あ、あとここは居酒屋だけどB級グルメで有名でさ。コロッケが絶品」

「ならそれも」

「それと玉子の天ぷら、オススメ」

「ならそれも」

「軟骨唐揚げと春巻き、あとは──」

「…っ…揚げ物ストップ」


啓輔が揚げ物に目がないということを、ここで私は思い出す。


「枝豆とこの…琉球サラダもお願いします。飲み物はハイボール2つで」


彼を遮って残りの注文を終わらせ、注文をとった店員は個室から出て障子を閉めた。

二人きりになった私たち。

啓輔は次に注文する料理を考えてメニューを見ていた。


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