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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~

第12章 変われない


でも考えてみれば、啓輔はゼンブ知ってるのよね。

だから私をフった。

私を見限った──そうなのよね?


「…葉川くんとは付き合っていないわ。彼にとっての私はゲームの商品みたいなものよ」

「は…!? 商品?」

「まぁそれか……都合よく性欲を満たせそうな、初々しさの無い年増女ってとこ…かしら」

「…なんだよっ…それ」


ひどく投げやりな返事。

だが一度整理して口から出してみると、これほどしっくりくる言葉はなかった。なるほど " 商品 " か…。

我ながら的を射ている。


“ だから、まともに恋愛する気もないくせに私にまとわりついて……身体を狙ってくるんだわ ”


こういう関係…もっと簡単なワードで

確か


「セフレ扱い受けてるってことかよ…!!」


そうか、セフレか。


「そうなるわね……、的確」

「季里…っ、お前、なんでそんなの許して…」

「──…啓輔も、同じじゃなかったの?」

「──…!?」



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