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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~

第19章 優先席は彼の席


それから少しして、注文していたサラダランチが運ばれてきた。

プレートに盛られたたっぷりの葉野菜とジューシーなエリンギのサラダ。ちょこんと添えられた五穀米おにぎり。

普通はパンが添えられるべきかもしれないけれどここは和カフェだから。

「遠慮せず、お先にどうぞ」

「じゃあお先に」

「美味しいですか?」

「…ええ、美味しいわよ」

先に手を合わせて食べ始めた私を、ニコーっと笑いながら見守る葉川くん。

そんな彼に私は……


「ほら」

「?」

「……わけてあげるって……言った…でしょう」


箸に取ったサラダを、彼の口元に差し出した。



少しの沈黙ができて私の中を後悔と恥ずかしさが渦巻く。

とてつもなく恥ずかしいから早く食べて!

普段はこんなこと絶対にしないんだから。


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