テキストサイズ

後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~

第20章 貴女が涙を流すなら



「──お先に失礼します」

「ああ、お疲れ」

「お疲れ様です」


そして夜。

キリが良いところで作業を終えた私は事務所を出た。

穂花とバイトくんは帰った後だけれど、比較的早めの退勤だ。

葉川くんより早く帰る事も珍しい。

…たまにはいいわよね。だって集中できないし。


“ それもこれも葉川くんのせいで…!! ”


事務所から駅までの道を、私はイライラともモヤモヤとも言えない気持ちで歩いていた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ