テキストサイズ

後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~

第21章 終章~この身勝手な小悪魔と~


実施が決定したなら、これから益々忙しくなりそうね。

より詳細な図面を作成し、使う材料の全てを品番まで決定して、施工会社を選んで打ち合わせが始まる──。

住宅と違い規模が大きいから大変だけど、コンペの責任者は私だ。

最後までやりきるわ。


それに、忘れてはいけない


“ 葉川くんにも早く報告しなきゃね ”


そう…この結果は彼のサポートがあってこそ。

彼とは昨日からろくに話していないけれど、この報告は私の口からするべきだと思っている。



“ 仕事とプライベートは混同しない主義…だから ”




「──…立花、ちょっといいか」

「…? 藤堂さん」



仕事のきりがいいのでコンビニで昼食を調達しようとした時、藤堂さんが私に手招いた。

デスクの方でなく、給湯室へ向かう廊下で。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ