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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~

第4章 誘惑のドライブ



驚いた。


「──…!」


突然レンズに写りこんできた事にも驚いたけれどそれより…

夕暮れの空を背景に、逆光で顔に影を落として佇む彼が妙にセクシーで。

年下のくせに。

認めるのは悔しいけれど、こんな些細な瞬間でさえ絵になる男だ。



「そうね放っておいて悪かったわ」

「…クスっ」

「…っ…何か可笑しい?」

「いいえ、ただ、先輩はやっぱり仕事が好きなんだと……再確認できて、良かったです」

「再、確認…?」


まるで今までの私の仕事ぶりを知っているかのような彼の言い方に、不自然さを感じる。

だからすぐに問いただした。


「事務所に来たばかりの君が言うセリフじゃないわよね」


私の仕事なんて知らないくせに。


「知っていますから」

「……?」

「先輩の作品は、いくつか拝見しましたから」


彼がそう返事をしたのと

私が構えていたカメラを下ろしたのはほぼ同時だった。


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