後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第5章 カラダから始まる
こんなの…おかしいじゃない
私がこんな年下の後輩相手に…どうして?
私が変なの? それとも、彼が──…
「…ぁ、……ぁ……ッ」
彼が
「先輩……」
それほど危ない男( ヒト )だってこと?
「先輩──頭、さげ……ないで」
「ハァ……」
「こっちを向いてください」
突起に指を絡ませながら胸を揉まれ、私はシーツに肘をついて力が抜けていく身体を支えていた。
背中からうなじを舐めあげた彼が耳の後ろで囁こうと、それに応じる余裕がない。
「キスをさせて…くれないんですか?」
それを見抜いて尚──囁き続けるこの男は、私を鼻で笑っているに違いない。
「……ぅ…」
このままじゃあ…負ける
「……キスは…っ……もう、いらないから」
「……?」
「早く挿れた ら…!! いいでしょう……」
せめてもの反撃がこの程度だなんて不甲斐ない。
こうなったら早く終わらすしか…と
私は本当に焦っていた。