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「大喜君
やっぱり、今日は僕１人で帰るよ」

「え、どうしてですか…？」

「これからも僕と一緒に暮らしたいなら、自分から僕の家に帰って来てほしい
この人達とまた、家族としてやり直したいなら帰って来なくて良いし荷物は住所教えてくれれば送るから」

小太郎さんは、俺に言い残すと店を出て行った。

「小太郎さん…。」

「なぁ、大喜！」

「お願いよ、また家族３人で！」

「……。」

小太郎さん、俺の心はもう決まっていますよ。

「俺は」

元両親の方を向き、最後の決断を口にする事にする。

「あんたらと、一緒には暮らさない
俺の家族は、やっぱり小太郎さんだけだ
もう二度と、この店にも来ないでほしいし俺の前にも現れるな」

そう言い、俺は店を出た。

◇５０５号室・玄関◇

「ただいま」

「大喜君、おかえり！」

家に帰ると、リビングの方から小太郎さんが笑顔で駆け寄って来る。