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大型犬との同居~Sequel Of Story~

第3章 ~初めてのすれ違い~

「えっと、それは…。」

小太郎さんの言うとおり、正直今は晩飯を作れる気分じゃなかった。

だけど、小太郎さんの為なら作ろうと思ってる。

「無理しなくて良いよ…。
今の大喜君は、あの人達の事でいっぱいだよね?
何があったか聞かないけど、今日はもうゆっくり冷静になって落ち着いた方が良いよ…。」

靴を脱いで、リビングに向かう小太郎さん。

◇505号室・リビング◇

「小太郎さん、あの…。」

リビングに向かうと、小太郎さんは冷凍食品をレンジで温めていた。

「あと、迎えに行く前に風呂を沸かしてきたから
もう、沸いてると思うよ」

笑顔で取り繕ってる小太郎さんだが、明らかに無理してるのがわかる。

優しい小太郎さんの事だ。

きっと、俺が怒鳴った事で自分のせいだと思ってるんだろう…。

余計な詮索したから、俺が怒鳴って気まずくなったと。

全然、小太郎さんは悪くないのに…。

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