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WーWING

第8章 うらはら

 昨日の二人の行為が、新たな成果を生み出しているのだろうか?


 優雅の思惑通りにいっているのだろうか?


 周囲を見渡しても、それほどなにも変わった注目はされていない。


 そう、すぐには変わらないだろうが、昨日の過激な男同士の関係があっての翌日だ。


 出来れば、すぐに結果がほしいものだ。


 だが、その結果は違う形で現れた。


 隼斗が教室に入った時だ。


 一瞬、クラスが、静まりかえる。


 不自然すぎるほど、軽蔑の眼差しが飛ぶ。


 ふと黒板に目を移した。


 隼斗の血の気が引いた。




“相羽と羽佐間が、ラブホから出た”




 赤と白のチョークで大きくそう書かれ、さらに、二人が出てくる瞬間の写真が貼られていた。


「違う……違う……」


 隼斗は慌てて前に出て、黒板に書かれた文字を消し始めた。


「相羽、とうとうそこまでの間柄になったのか? 仲いいね〜」


 河辺がいやみったらしく言った。

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