無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　部屋が明るくなった。


　男の手がピタリと、止まった。


「優雅（ゆうが）、てめぇ、そんなとこでなにやってんだ」


　リビングの扉に呆れた表情で男を見る、白いミニスカートに、赤と白のストライプ模様のタンクトップ姿の女性。


　男は恐る恐る振り返る。


「……姉ちゃん」


　男が姉ちゃんと呼ぶ、この女性。


　羽佐間結愛（はざまゆいな）。２１歳の大学生だ。


「姉ちゃんじゃねぇよ。お前、帰ってそうそう闇に潜んで、なにシコシコやってんだよっ!!」


　結愛に言い寄られている、下半身丸出しの男。


　羽佐間優雅（はざまゆうが）１８歳。高校三年生だ。


「なんだよ……これが、男のアドベンチャーなんだよ」


「なにが、アドベンチャーだよ。無修整のエロＤＶＤ見ながら、たんぱく質放出してるだけじゃないの」


「姉ちゃん詳しいねぇ。やったことある？」


「あるけど、私は握るものは持ってない」


「やってんかいっ!!」


　優雅は生々しく、姉が自慰に勤しむ姿を、実写で想像していた。


　結愛は、優雅の髪を掴む。


「お前、なにを想像した？」


「なにも、してましぇーん」