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WーWING

第2章 ふぅ~

 結愛は手を離した。


「お前さぁ、こそこそ変態じみたことしないで、ちょっと硬派になったらどうだ」


 姉として、弟を思って言った言葉であろう。


「いいじゃねえかよ……俺だって年頃だしよ、性にも目覚めるって」


「ふ〜ん、まあ、アダルトDVD見てチ○ポこするぐらいは、まだかわいいだろうな。でも、お前の部屋に私のパンツと使い古しのナプキンあったけど、なにしていた?」


「そりゃ、あんた、ご覧の通りのことを」


 結愛の蹴りが、優雅の側面にヒットした。


「お前、実の姉のパンツ匂って、異性への欲求を満たしてんじゃねぇよ!!」


 右の頬をさすりながら、優雅はうなだれる。


「いいじゃんかよぉ……減るもんじゃなし」


「実際に1枚減ってるだろっ!! どうせ、私がいない間にタンスから拝借したんだろ」


「残念、洗濯機の中!!」


 結愛の二発目の蹴りが入った。


「お前さぁ、キモいんだよ。そんな変態遊びしてっから彼女が出来ないんだよ!!」


 結愛は強く言い捨てた。


 優雅はギリッと、結愛を睨み付ける。

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