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WーWING

第9章 偽りの愛の果て

「お、そうだ隼斗。いいご馳走があるんだよ。こっちこい」


 優雅は手招きしながら、自分についてこいと促す。


 ご馳走の一言でなにが頂けるのか? 隼斗は美味しいものを期待した。


 だが、案内されたのはキッチンではなく、洗面所。


 優雅は洗濯機を開け、手を入れる。


「あった!!」


 それは、姉の結愛が穿いていた洗濯する前のパンツだった。


「こっちが一昨日、こっちが昨日だ。昨日の新鮮なやつだ。ほれ」と優雅は、網目が入ったピンクのパンツを隼斗に渡した。


「えっ!! ちょ……これ」


 あの日のトラウマが甦る。


「俺の姉ちゃんのだ。気にするな。まさか、俺の母ちゃんのがいいのか?」 


「いやいやいやいや、これでいいよ……あ……」


 優雅はニヤリと笑った。


「いいか、わかると思うけど、裏返して、クロッチのここだ。マグロで言う大トロだ。ちょっと少し下げて、尻の匂いがしたら、それは大当たりだ。飯3杯はいけるぜ」


 優雅の言う飯とは、せんずりのことである。

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