テキストサイズ

WーWING

第9章 偽りの愛の果て

「妹さんのトラウマは、これで忘れろ。女子大生のパンツの味は、マ○コの味だ」


「いや、露骨すぎるよ……でもいいよ」


 隼斗はパンツを前に出した。


「え、なんだよ。せっかくの香りだぞ」


「いや、もう、変態になっちゃいけないなって、思ったんだ。偽りのゲイやってて、本当の変態になってたら、なにもよりつかないから」


「……そうか」


 優雅は頭に被ったパンツを剥ぎ、隼斗から受け取ったパンツと一緒に、洗濯機に戻した。


「優雅……僕はもう吹っ切れてんだ。WーWINGのレッスン、全部終わらせようよ」


「は……隼斗……マジか?」


「すべてクリアして、なんでもやりきった後に、次は清らかに女性と向き合いたいんだ」


「なんか、よくわからねぇけど、BL人気にのって、この作戦でいこうって言ったのは俺だからな。お前から言い出したら、俺はそれをNOとは言えない。真っ正面から受けるよ」


 優雅は隼斗にハグをした。


「優雅……ありがとう」


「礼なんていらない。お互いわかってることだからな」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ