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WーWING

第3章 俺達、WーWING

 使うだけ無駄だ。自分が使っても誰も寄ってはこない。


 隼斗は制服に着替える。輝基は朝食をとったら、また部屋に戻ってくるが、隼斗は一度下りた階段をまた上がるのが嫌だった。


 そのため、忘れ物だけは一度たりともしたことがない。


 着替えを終えて、部屋を出る。


「あ、兄貴おはよ〜」


 妹の美晴だ。


「あぁ……おはょぅ……んっ!?」


 隼斗は美晴の姿に、目を奪われた。


 水色のTシャツの下は、パンツ1枚のみ。


「お、おい……はしたないぞ……なにか穿きなさい」


「だって、暑いもん。この方が気持ちいいよ」


「ま、暑いけども……」


 隼斗の目は、ずっと美晴のお尻に向いていた。


 ムクムクと、下半身の中央が膨張してくるのがわかる。


 心の中では(やめろっ!! いま見てるのは妹だぞっ!!)とアレをまったく別の生き物として、言い聞かせていた。


 美晴はスムーズに階段を下りていくが、隼斗は一歩ずつ下りる。


 勢いをつけると、間違いなくボールのように転がり落ちる。

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