テキストサイズ

WーWING

第4章 互いに結ぶ?

 すると、優雅は自分の携帯電話を取り出した。


 そしていきなり……


『カシャッ』


 写真を撮った。


「え?」


「よし、撮れた」


 優雅は、撮れた写真を保存した。 


「いま、なにしたの?」と隼斗が聞いた。


「お前の写真を撮った」


「えっ!? なぜ?」


「お前も俺を撮れ」


「えっ、なんで?」


 不審に思う隼斗に、優雅は今しがた撮った隼斗の写真を見せた。


「これだよ」


 優雅は隼斗の写真を、待ち受け画面にしていた。


「隼斗、まずは、ここから始める」


「ど、どこから!?」


「互いの携帯の待ち受けに、互いの写真を貼れば、こいつら本気だと思うだろ」


「徹底してるなぁ……」


 隼斗が呆れるほどの、細かい計画設定。


 優雅は右手の親指を立て「どうだ」と言わんばかりの笑顔を見せた。


「まず、ずっとお互いが一緒にいるわけにはいかないよな。一人の時に、フリや口だけでなら、聞かれても何度でも言える。ここまでやると、本気だと思うだろ」


「あくまでも本気として、貫き通すわけだね」


「わい、いー、えーす」


「YESと言おうよ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ