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WーWING

第5章 第2ステップ

「努力……」


「受験だってそうだろうよ。どんな問題が出てくるかわからねえから、みんな必死に勉強すんだろ」


「そんなに彼女ほしいの?」


「当たり前だ。お前だってそうだろう? だから、話に乗ってきたんだろ?」


「うん……」


「恥ずかしいから言わなかったけどよ、姉ちゃんのシミのついたパンツとか、血のついたナプキンとか、大好きだったんだよ」


「いいっ!? 血のついた……?」


 この計画よりも、優雅の変態癖に引いた。


 それも、実の姉のものを欲しがるなんて……。


「お前も、妹のパンツ匂ってんだろ」


「うん……まあ……」


 共通点だったことに失望した。


 だが、優雅は言っていた。変態のようなことをしてしまうのは、自分に女っ気がないからだ。


 だから、一番身近な異性が身につけているもので、女の匂いを感じ、欲求を満たしているのだと……。


 それは、自分もそうだと、隼斗は思った。


 チビ・ハゲ・デブの三拍子揃った自分に、異性が寄り付かないのは当たり前だ。だから、そばにいるかわいい妹の下着に、手を伸ばしてしまう。

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