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WーWING

第7章 二人だけ

「風呂、溜まったよ。どっちが先に入る?」と隼斗が言う。


「なに言ってんだ。一緒に入るよ」


「えっ? なんて?」


「風呂、一緒に入るって。男同士の裸の付き合いじゃねえか。銭湯と一緒だ」


 隼斗は思った。まさか、すでに試練は始まっている?


 いや、ホテルに入った時点で、もう試練なんだ。


 脱衣場で服を脱ぐ。


 優雅は制服の下に、白のタンクトップと、グレーのボクサーパンツ。隼斗は白のTシャツに白のブリーフを穿いていた。


「優雅……本当に一緒に入るの?」


「なに言ってんだ。これが修学旅行だったらどうなんだよ。お前、みんなとはいらないのか? 恥ずかしがるなって、いくぜ」


 優雅はすべてを脱ぎ捨て、全裸になると、さっそうと浴室に入っていった。


「えっ、ちょ……」


 隼斗も続いて全裸になる。備え付けのタオルを取り、股間に当てながら入る。


 すると、先に入っていた優雅が湯船の縁の上に、しゃがんだ状態で湯の温度を確かめている。


 どうやら熱いようだ。


「隼斗……」


「なに」


「押すなよ……」


「はぁ?」

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