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WーWING

第7章 二人だけ

 まさかのあの、お約束ネタ?


 だが、優雅のノリが、まだハッキリと把握出来ていない隼斗は、これを本気で押すなよと言っているのか、お約束をしてふざけたいから押せと言っているのかが、選択に困っていた。


「えっ、熱いの?」


 自動お湯はりの設定温度が、50度になっている。確かに熱いが我慢すれば入れないこともないかもしれない。


 ここで熱いから、水で埋めたらどうだとも、空気を読んでいないように思われるかもしれないため、言いにくい。


 いや、普通なら、熱いから水で下げようとなるはず。


 あの態勢で、肛門を拡げながら待ってると言うことは……まさしく押せの合図。


 押さないという選択肢は消えた。


 だが、これにプラスを加えよう。


 隼斗は両手を合わせて組み、2本の人差し指を立てた。


 そして、優雅の肛門めがけ、真っ直ぐに突き上げた。


 ズンという感触と共に、指が5ミリほど、めり込んだ。


「うふぉっ!!」


 なぜか、裏声を発しながら、かるくカエルジャンプ状態で浴槽に落ちた。


 跳ね返る飛沫が隼斗を襲い、熱いと跳び跳ねた拍子に足を滑らせ、それを阻止しようと、態勢を変えた瞬間、同じように浴槽に落ちた。

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