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WーWING

第7章 二人だけ

 優雅には、なにか勝機をもたらす要因がある。


 だから徹底的にやる。


「まず、俺達が本気のオーラを出さないことには、女子達には伝わらないんだよ。そのためには、一線を越えなきゃダメだと思った」


「それが、ここ」


 優雅は頷いた。


「隼斗、俺は今日はお前を愛している。そこにたどり着かないと、明日が見えてこない。今のままじゃ、ただ気持ち悪いだけだ。本気を見せなきゃ」


 優雅は隼斗の目を、しっかりと見据えた。


 隼斗も、そらすことなく、優雅の目を見た。


「俺達が幸せの愛を結びあう、そして、それをみんなに見せつける。そこから、動く世界が俺の狙いなんだ。だから、お互いの望みを叶えるためには、その世界に足を踏み入れなければならない。そして、その先に見えるものを捕まえなきゃいけないんだ」


 優雅は強くそう言うと、隼斗の右手を掴んで、自分の股間にあてた。


 隼斗は驚いた。


 優雅のアレが、ギンギンに立っているからだ。


「優雅……興奮してんの?」


「ああ、今日の俺は違う。世界の女とお前が好きだ。いや、好きになっている。この日のために」


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