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WーWING

第7章 二人だけ

 備え付けのバスローブを着込み、ベッドに並んで座る。


「隼斗……」


「なに」


「気持ち悪いか?」


「いや、むしろ……気持ちいい」


 本当は気持ち悪かった。だが、自分に嘘をつくほど、このままだと不完全燃焼だと感じた。


「付き合わせて、悪いな」 


 優雅は、うつむきながら言った。


「気にしないでよ。僕も優雅の作戦に乗ったんだ。二人で目標を達成しようよ」


「隼斗……」


 優雅は力強く、隼斗の肩を抱いた。


「さいっこうだぜっ!! ベストの中のベストフレンドだよ!!」


 優雅はその勢いで、隼斗と唇を重ねた。


 それは、二人にしか感じ得ない、熱い友情と愛情が交わった口付けだった。


 そして、お互いがお互いのモノを掴み、ゆっくりとしごき合う。


 優雅は口を離した。


「隼斗……勘違いはするなよ。この関係は明日のためのもの。今日が最初で最後だ」


「うん……」


「いくとこまで、いこうか」


「……わかった」

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