
武橋さんのセフレを希望します。
第2章 ◇section2
「ここからが本番だろ」
今まで私を後から抱きしめるようにしていた武橋さんは、場所を移動して私をゆっくりと押し倒す。
シーツの感触が背中を撫でて、これからする行為を再認識させる。
どうしよう…。前の彼氏のときは、痛いばっかりだったら、今回も痛かったらどうしよう。そしたら、武橋さんもガッカリさせちゃうし、私も痛いし…。
「おい」
武橋さんが私に馬乗りになって、私を見下ろしていた。
「は、はい。すみません、考え事してて…」
「どうせ、前の彼氏とのことでも思い出してたんだろ」
「…また痛かったらどうしようって、思ってました…」
体がぐっと力が入ってるのがわかる。
緊張してる。
これからの行為に、不安しかなくなってる。
そんな私を見透かしてるのか、武橋さんが私の頬を撫でた。
「マイナスなことばっかり考えるのはダメだ。体は正直だからな。前戯、気持ちよかっただろ?」
「…は、はい」
「オレが気持ちよくしてやるから、オレのこと、信じろ」
