
武橋さんのセフレを希望します。
第3章 ◇section3
笑った顔に、思わずきゅんとしてしまっている。
「だって、私も気持ちよかったですし、武橋さんも風俗の代わりにしたら、少し安く済んでウィンウィンじゃないですか…」
「悪くない提案だな。スマホ貸せ。番号いれてやるよ」
「! はい…!」
風俗の代わりでいい。私も、武橋さんが目当てで、武橋さんは私の体が目当てで、割り切った関係だ。
正しいセフレのあり方だ。
今の私は、弱っていたところに優しくされて、優しく抱かれて、武橋さんに下心以外の心も抱いているかもしれない。
それでも、武橋さんと繋がれるなら、セフレでもいい。
今夜だけの関係は、嫌だから。
「はい、ここに打ってください。番号」
「わかった。………ほら」
武橋さんから返されたスマホには、武橋さんの番号が入ってる。
私は、武橋さんと名前をつけて番号を保存した。
これって…、私から連絡しないと連絡できないってことだよね。
そりゃ、セフレの提案も私からしたけどさ、ちゃんと今日はえっちどうですか。とかってやりとりしなきゃってことだよね。
