
武橋さんのセフレを希望します。
第3章 ◇section3
「それで、やってみてどうだったんだ?」
バスローブを身にまとった武橋さんがそう尋ねる。
やるって…えっちのことだよね。
今、えっちの感想聞かれてるってことだよね。
「その…えっと………気持ちよかったです」
「なに、もにょもにょしてんだ」
「ひっ!」
大きな手で、頬を両方から潰される。
顔、顔が近いんです。
さっきまであんなことしてたのに、今更何って感じだけど、さっきのと今のは別次元の話なんです!!
「ほら、どうだったんだよ」
次はあごをクイっとされる。
答えを分かりきった顔をしている。
私は必死で目線や顔を逸らして、
「気持ちよかったです…」
少し悔しそうに呟いた。
「そうか。よかったな。オレの方もよかったぞ。風俗の代わりには充分なった」
「それなら、よかったです」
これで、私と武橋さんの関係はおわり。
一夜限りの体だけの関係だ。
今思えば、えっちに至った経緯も不思議だったな。
気持ちよかったけど。
もう、武橋さんと体を重ねることはないのか。
