kiss & cry
第17章 not REC -my BD-
N「相葉くん、これおいひぃねー♡? 」
お酒も進んで、ニコニコしてる二宮くん。
今、二宮くんがモグモグかぶりついてるのは
近くでとれた猪とか鹿の肉。
生肉が苦手だって言ってたけど
炙ってあるものならいけるかな、と
食べ始めて俺もホッとした。
A「ほんとだ、美味しいね。 」
N「んふ♡ついてるよ?ここ♡」
A「え? 」
N「こーこ♡!」
俺の口の横についたタレを指先で拭い
ペロリと舐めるイタズラな笑顔。
か、かわいい・・・・・♡
N「んふ♡まだついてる!」
A「え? 」
ちゅ、
テーブルから身を乗り出し
唇の端にふれるか触れないかというところに
落とされたかわいらしいキス。
ぬ、ぬぁああああーー♡!!!
A「に、二宮くん、酔ってるでしょ? 」
ドギマギと高鳴る胸を鎮めるため、
冷静なふりして問いかけてみた。
N「なーにー?酔ったらやなのぉ?」
A「い、いやいや!」
嫌じゃない!嫌じゃないけど!!
A「ほら、冷めないうちに食べよ?ね?」
グッとこらえて紳士なふり。
このままこられたら、飯そっちのけで
がっついて押し倒しちゃいそう!
N「・・・ふん。」
乗り出していた体を戻し、唇を尖らせて、
黙々とご飯を頬張り始めた二宮くん。
あれ、まずったかな、いや、完全まずったな。
A「あ、あの、二宮くん…?」
N「…なに。」
A「怒ってる?」
N「なにが。」
A「いや、その・・・」
N「怒ってない。ほら、早く食べなよ。」
A「あ、はい・・・。」
怒ってないって言って、絶対怒ってるやつじゃん!
せっかく甘い空気だったのに白けさせちゃった?
あああーーー!もう!俺のバカ!