kiss & cry
第5章 x A 大学生カップルの甘々エッチ
A「かず・・・超気持ちよかった・・・ 」
抱きしめられた腕の中、
相葉くんの少し早い鼓動と少し高めの体温が
ドクドクジワジワと伝わってきて。
キュン。
また、またまた胸が高鳴った。
A「キスしていい・・・?」
至近距離で、ウルウルの目が俺を捉えて。
なにこの極甘乙女モード・・・
N「・・・ん。」
もう食べられちゃうんじゃないかってくらい
荒々しく重ねられる口唇。
N「んぅ……っ、んふ…、」
きもちぃ。
N「ん、・・・・ふ、ハァっ・・・ 」
A「んぅ、・・・っハァっ、」
離された口唇に、銀の糸がツー…っと伝う。
それをみて、ズクン、と腰が疼いた。
O「…はぁ〜い、オッケ〜〜〜ぃ」
カチン、とカットをかける監督の声に、
ビクン!と反応してしまった。
O「お疲れさん♡
ニノ、初めての相葉くんに攻めるね〜♡」
頭上からハハハ・・・と、
乾いた笑い声が発せられ、
一気に現実へと引き戻される。
ど、どうしよ・・・
さっきまでとは
違うドキドキに襲われる。
ひとりで勝手に盛り上がっちゃって・・・
相当な気持ち悪さだよな、
同じ男にあんなことされて・・・
ドギマギと動かずにいると、
A「二宮くん、ありがとね。」
頭上からの優しい声。
恐る恐る目を向けると
ニコニコ屈託のない笑顔がそこにあった。
N「・・・ごめんね、初めてであんなこと・・・。」
その笑顔は本物?
ありがとうってなにが?社交辞令?
A「なんで謝るの!!さすがだよね!
プロだなぁって思ったよ!! 」
・・・?
相葉くんの言葉の意味がわからず
キョトンとしていると、
笑顔を崩さずこう言った。
A「俺みたいな初めてのやつにも
あんなことしてくれるなんてさ!
盛り上げるための演出でしょ??」