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改めましてお願いします、

第10章 銀杏の葉っぱでそまってく。

「ねぇ響恋ってなんなの?」
「…さぁ。私分からない。」
「私それ知らずに恋って言ってたかもしれな い…。」
「私も…。とりあえずまぁそこは、いずれ分かる からどうでもいいんじゃね?」
「そうかな…?」
「訳わかんないすぎてマジ卍ー!」
「そんなんでいいのか…?」
そんな会話をしつつ私は、最近そんなことばかり考えてる。合唱コンクールまであと2週間そのわりにクラス合唱の仕上がりイマイチという。それより先に心配なのは、自分の指揮。
教育実習生がいなくなって1週間がらんとした教室。響く合唱の声。
銀杏の葉っぱのように染まっていく恋心というより乙女心。みんなが銀杏の木のようにそろっていく合唱。銀杏が散って絨毯みたいになってる中庭。掃除が大変そうだとかよそごと考えてたら合唱コンクールの運営委員に怒られてしまった。

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