
Secret
第27章 達也
「涼っ・・!!待てっ・・・・・・!!!!」
堂本さんが走って行って涼を引き止めた・・。
「待て??・・・何言ってんのお前ッ!!!」
そう言って奥に入って行った・・・・・・。
・・・・涼っ・・・・・。
すると中から・・・ガターン・・大きな音・・・・・・・。
奥の・・・ガタガタする音は・・・涼の怒りの証だろうか・・・・・・。
暫くするとドアが開き・・・
涼はジャケットを脱いだ状態で出てきて・・・・
「・・・結城・・・送る・・・」
涼は言った。
「・・・涼っ・・・お前っ・・」
園田さんが言った。
「うっせーなっ!!・・・この状態で普通に帰す気かっ?」
涼が声を上げ言った。
「・・・・・・・・。」
園田さんが黙って涼と私を見つめた・・・・。
「・・・結城様、今後のことは・・・少し考えていただいて・・・(笑)涼はもう戻りますし、今回こんなことがございましたので・・最後まで涼をつけさせて頂きます・・(笑)もしそれでも無理だったら・・・残金お返しします・・。」
堂本さんが言った。
「堂本っ!!」
園田さんは堂本さんの肩を掴み・・・声を上げた。
「お前は・・・結城様が二回連続でスタッフの・・勝手にされたことをどう受け止める?」
堂本さんは園田さんに言った。
「わかった・・・結城様・・申し訳ございません・・・。」
「とにかく・・・今日は・・送る・・・・・(笑)・・行こう?」
涼は私のバックを持って言った。
私も立ち上がって・・・涙を拭いた・・・。
「・・・結城様っ・・・あの・・・」園田さんが立ち上がった・・・。
「・・・・・・・・。」
「私が対応してから・・・不祥事ばかりで・・・申し訳ありませんでした・・・」
園田さんは深く頭を下げた・・・。
