Deep Night《R18版》
第6章 No.623
色男はスッキリした様子で身形を整えると余程ハードプレイに興味があるのかムツミにしつこく聞いてきた。
「へぇ、ビデオに撮られるんだ。それ買えるの?ムツミの我慢大会見たいんだけど」
「あんたも悪趣味だねぇ。従業員に聞いてみな。もし買ってくれんならそれなりにあたしにも弾んでよ?」
「いいよ。いくら欲しい?あ、差し入れNGなんだっけ?」
太っ腹な態度を示す色男に少しの違和感を感じたムツミはジッと見つめる。
何かを探るように互いに視線を交えると色男はニッコリと笑い掛けて煙草に火を点けムツミに差し出すがムツミはグッと堪えた。
「……そーなのよ。飴玉1つでさえダメだって言うからブチ切れたらこれよ」
自分の身体を指差して笑う。
色男は苦笑いしながら「酷いね」と青紫色の肌を撫でた。