Deep Night《R18版》
第7章 Tiger
「ところで帳、最近店行ってるか?」
情報交換の為に必要なときだけしか会わないようにしている帳達は、いつも路地裏に停めた車内で密会する。
煙草に火を付けながら最後に行った日を思い出そうとしてみたが、思い出せない。
「さぁ?1ヵ月前に行ったっきりじゃねぇか?」
「うわー冷たい男だねー」
「茶化してねぇで用件を言え。俺も暇じゃねぇんだからよ」
「ツレない男はモテないんだからね!」
ぷくり、と可愛らしく頬を膨らませる友人に冷ややかな目で睨む帳に、両手を上げ「冗談でぇす」と舌をぺろりと出してみせる。
「ま、俺はちょいちょい店に行ってるんだけどね。健全な男子たるもの、セックスは大事だからね?出すもん出さなきゃだし?」
「あぁ、お前の下半身の話はどうでもいい。次にくだらねぇ話したらーー」
「はいはい、チンチン切られないように気を付けますよ」