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「だったら、話せ」

「お前が指名してたあの217番。どうしてるか気になるかぁ？」

「……どうしてる？」

「気になるわけね。はいはい。俺が今、指名してる女がムツミって言って使える女だ。従業員の顔色を伺うわけでもなく自分の置かれた立場を理解した上で情報をくれる」

「バレてるんじゃねぇだろうな？」

「いや、薄々感づいてはいても所詮は他人事だろ。こんな店潰れちまえくらいにしか思ってないからペラペラ喋ってくれる」

「……で？」

「ムツミは一度だけ“専門”の仕事をさせられたらしい。そこでのプレイを録画して顧客に売ってるみたいなんだよ」

これな、と一枚のDVDを指に挟んで帳に見せる。