Deep Night《R18版》
第8章 ミヨコ
「むっ、ふぁッ」
「お前も217番みたいに可愛いバカだったら金になったのによ」
ガシャン、と機械的な音が響く。
プチッと皮が弾ける音と共に、痛みと鉄の味が口に広がる。
「それでも中身は金になるから生かしてやってんだ」
ガシャン、ガシャンと音がする度に唇が閉じていく。
痛みに涙は出ても声が出ない。
苦しくて息を吐き出したいのにそれが出来ず、懸命に鼻から酸素を取り込む。
「近々お前等は一斉処分されんだよ」
(な……に…言っ…て)
「人気のある女は変態共に売れらる。お前は内臓のみだけどな」
「ンググッ!!」
高らかに笑いながらホッチキスを押していく従業員にミヨコは痛みで気を失った。