Deep Night《R18版》
第5章 Dog
店に行ってから目に焼きついて残るニーナに仕事にやる気が出た男は仲間と情報のやり取りで他に動き出している組織があると分かった。
此方も近々動き出すらしくその準備は着々と進んでいく。男にとっては早く終わらせたい仕事だったが慎重にならなければ今までの苦労が水の泡となるのも承知していた。
「おい、明日もう一度あの店に行って情報を集めて来い」
「……わかりました」
男は嫌とは言えなかった。
仕事だからと割り切れるほど簡単に行ける場所でもない。
それでも不思議とニーナの様子が気になっていた。
あれだけの辱しめを受けた筈なのに男はニーナが元気にしているか、怒られなかっただろうかと気にするばかりだった。