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Deep Night《R18版》

第2章 No.217


ニーナが居る場所はベニヤ板で仕切りを作っただけの粗末な個室にベッドが一つ。

同じ作りの個室がずらりと並んでいるこの部屋は仕事場だ。

カーテンがドア代わりになっていてそのドアが開いたらニーナは仕事をしなければならないと理解していた。

ベッドに腰を掛け少し宙に浮いた足を揺らせばジャラジャラと鎖が音を立てる。

この音が妙に心地いい、と頬を緩めるニーナ。

周囲の音を掻き消す為に客が来るまで足を揺らし続けた。

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