無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

雨が唐突に降ってきた。
今日の天気予報は晴れだったはずなのに。
傘を持ってきていないフジは少し行ったところにあるキヨの家へ駆け込んだ。

ピンポーン

チャイムを押すとしばらくして聞きなれた声がする

｢はーい｣

｢あ、キヨ！！｣

｢なんだお前か…ってなんかお前すげぇ濡れてね！？｣

インターホン越しから見たフジの姿はかなり濡れていた。

｢雨が降っててねぇ…近くにキヨの家があるの思い出したから｣

｢まぁいいやそのままだと風邪ひいちまうしとりあえず入れよ｣

キヨはそう言って玄関の鍵を開けてくれた。
その音を聞いたフジは玄関を開ける。

｢ほら、これ｣

キヨから差し出されたのは大きめのタオルだった。

｢あ、ありがとう｣

｢今から風呂沸かしてくるからそしたら入れよ？｣

｢う、うん…｣

｢ってか、結構濡れてんなぁ〜。ってか雨降ってたんだなさっきまで寝てて気づかなかったわ｣

キヨは笑いながら言った。