テキストサイズ

じゃん・けん・ぽん!!

第9章 数には数を

「半分もの生徒、という言い方をするといかにも多いですが、言い方を変えれば、半分だけ、ということにもなります。さらに考えると、それは、半分もの生徒が、まだ希望して〝いない〟ということになります。ならば――」
 晃仁は声を落とした。
「残りの半分を取り込めばいいんです」
「取り込むって」
「数には数です」
 と晃仁は言って、にやりと笑った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ