掟破りな恋をしよう。
第2章 彼の素顔。
******
昼休憩。
社内食堂で営業部署のまーちゃんと食事を終え
彼女と別れた後、私は缶コーヒーを買うために
4Fの休憩室へと来ていた。
大好きなブラックコーヒーを買い、一口
口に運ぶ。
「はぁ…………。」
なぜだろう。
何をしても今日は溜息ばかりが出る。
いつもなら美味しく感じられるコーヒーも
まるで味を感じられない。
今朝の神咲さんの深刻そうな顔。
一体何があったのか気になり過ぎて、あの後
仕事に集中することが出来なかった。
午後からは会議だし、午前中の内にやらなきゃ
いけなかったことはまだ終わってないし
今日もまた残業だな……………。
「考え出したら他のことに支障が出ちゃうこの性格
ホント嫌いだ…………。」
「別にそんな事無いと思うけどな?」
へっ?
聞き覚えのある声が聞こえ
声のする方を振り返ると、ヒラヒラと手振る
水波さんが立っていた。
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