
掟破りな恋をしよう。
第1章 最低な出会いは、運命の出逢い。
******
私の所属する設計部署では
新入社員の挨拶が行われていた。
1人1人が自分の出身大学と名前を紹介していく。
「桜華(おうか)大学出身の豊田未来です。
今日からよろしくお願い致します…!」
私の挨拶が最後で全員の自己紹介が終わった。
社員の方々からは暖かい拍手が送られる。
「はい!注目ーー!!」
パンパンと手を叩きながら
部署長の成宮 沙耶(なりみや さや)さんが
部署のフロア全体に届き渡るような
元気な声で言った。
その声で、社員の目線が一気に沙耶さんに集まる。
