
掟破りな恋をしよう。
第1章 最低な出会いは、運命の出逢い。
「新入社員のみんな、改めまして
成宮沙耶です。よろしくね。
慣れないうちは色々大変だと思うけど
先輩たちの言う事をしっかり聞いて頑張るんだよ。
先輩社員は、後輩をしっかり引っ張っていくように!
んじゃ、それぞれ仕事に就いて〜!」
沙耶さんの挨拶が終わると、社員の人達は
自分のデスクに向かい仕事を始める。
私の席はどこなんだろう…。
「豊田さんっ。」
私の名前を呼び、突然目の前に現れたのは
明るめの茶髪でまつ毛が長く
今までに見た事もないくらい顔の整った
長身でイケメンな男性だった。
え、え??
笑顔が似合いすぎてて
もはや意味が分からないんですけど…!!
この人、あれだ。
絶対社内にファンとかいる感じの人だ。
無意識に目の前の女性を
ノックアウトしちゃう系の人だ。
絶対そうだ…!!!
「俺、水波 誠斗。よろしくね。」
男の人はそう言うと、握手を求めるように
右手を私の方へと差し出した。
「あ、えっと……豊田未来です!
よろしくお願いします…!!」
私も軽く自己紹介をし、男性の右手を
両手でギュッと握り返した。
イケメンすぎて
直視できないんですけど……………!!
