
掟破りな恋をしよう。
第3章 彼と共に、恋を知る。
「神咲さん、水波さんと仲良いですよね。」
「まぁ…………高校からの付き合いでは
あるからな。」
そうだったんだ………!!!!
なるほど。
だから、こんなに仲も良いわけだ。
「誠斗とは常に定期テストの成績で争ってたな。
どっちが1位を取れるか、みたいなさ。
正直、勉強はそんなに得意じゃなかったけど
アイツには、成績だけはどうしても負けたくなくて
必死に勉強してた。」
「水波さん、本当に欠点が無いですもんね。」
「それは、遠回しに俺は欠点だらけだと
言っているのか?」
神咲さんがムッとしながら言う。
「ちょっ、違いますよ!!!!!
そんな意味は全く無かったです!本当に!」
必死にそう伝えるものの、彼は
チベットのキツネのような目で私のことを見ている。
完っっっ全に疑われてるよ、これ…………!!!
