掟破りな恋をしよう。
第3章 彼と共に、恋を知る。
「……まあ、気持ちは分かるよ。
アイツ優しいし、人懐っこいからすぐに友達できるし
女子からもモテモテだし。」
「神咲さんだって………
良いところたくさんあるじゃないですか。」
……………はっ!!!
やばい、無意識に私
変な事言っちゃった……。
「ふーん。例えば?」
「例えば!?」
え、まさかの
本人の前で言わなきゃいけないパターン!?
やだやだ、恥ずかしくて言えないよ……!
神咲さんは私の顔を覗き込みニヤッと笑う。
彼の吸い込まれそうなほど綺麗な漆黒の瞳が
私を捕らえる。
今すぐにでも目をそらしてしまいたいのに…
それができないのはどうしてなの…?
「…………ほら、言ってみろよ。
俺のどこが良いのか。」
「…………っ。」
命令口調な彼の声はいつもと違い
少し色っぽくて、低めのトーンだった。
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