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掟破りな恋をしよう。

第1章 最低な出会いは、運命の出逢い。




「んじゃ、早速なんだけど未来ちゃんには
このデータをまとめて貰おうかな。」


そう言い、水波さんに渡されたのは
数ページ分の資料だった。

数字がズラーーッと並んでいる。




なるほど、これをデータ化して
まとめれば良いわけか。

こういう作業なら大の得意だ。




「わかりました!頑張ります。」


私はノートパソコンを開き、資料に書かれた
データをまとめ始めた。












******


「未〜来ちゃんっ。」

パソコンの横から水波さんがこちらへ
顔を覗かせる。



私はキーボードを打つ手を一旦止め
水波さんの方に顔を向けた。


「どうしましたか?」


「ごめん、せっかくデータをまとめてるところ
申し訳ないんだけどさ……
これを社長のとこまで持って行って欲しいんだ。」


水波さんから資料を受け取り
私は頷いた。



「わかりました。行ってきますね。」

「うん。ついでに社長にも挨拶してきなよ。」



イケメンスマイルを見せ、ヒラヒラと手を振る
水波さんに軽く会釈をし
私は3Fのフロアを後にした。



社長室って……………たしか10Fだっけ。

社長さんってどんな人なんだろう。






そんな事を考えながら私はエレベーターに乗り
10Fボタンと書かれた押した。





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