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Our Destination

第9章 きっと私、あの頃には戻れない

オープニングムービーと司会の方の説明を受けてゲームが始まった

「お願いしまーす!」
4人がそれぞれ言い、謎を解き始めた
始まる前に教えてもらったコツの通り、手元にあるものを見て、解けそうなものに手を付ける
一つはスムーズに解けたが、次に手を付けたものが思うように解けない
"これ、難しいかも…やばいよ…解けないと思ったら手放してって言われたけど…どうしよ…"
一人で考え込んでると

「玲佳ちゃん、もしかして悩んでる…?みせて!」
悠輔くんは私が持っていた問題をサッと見る
「よし、俺がこれやる!玲佳ちゃん、こっちならいけそう?」
「あっ、うん…これはいけそうかも…」
「よし!よろしく!あっ…初めてで遠慮してるなら、そんなのいいからね!どんどん思ったこと声だしていいから!」
"悠輔くん、困ってること気づいてくれたんだ。それに私が遠慮してるの見抜かれてる。すごいな…"
初めてで不安しかないし、迷惑かけたらって思ってたのが顔に出てたのかも知れない
それをわかって声をかけてくれたと思うと嬉しかった

「これはかなりいいペースっすね!」
拓人さんが笑顔で言うと麻由さんもうなずく
「玲佳ちゃん、ほんとにいいペースだから安心して?」
「えっ…?」
「不安そうな顔してるよ?ほら、笑って!楽しくやって脱出しようよ!最初に話したじゃん!」
笑顔で言う悠輔くんにつられて、笑顔が溢れた

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