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Our Destination

第10章 君といたら、隠せなくなる気持ち

「今回彼女の秘密にたどり着いたのはこのチームです!」
ストーリーテラーの方の言葉のあと、俺達が座るテーブルにスポットライトが当たる

「やった!!!!」
それぞれ、喜びを爆発させた
なんとか脱出成功できたみたいだ

「玲佳ちゃん!今回も成功だよ!」
「うん!やったー!!」
玲佳ちゃんからハイタッチを求められ、返した
「やっぱりすげえや、あの状況から一気に解くなんて…」
「私もなんでできたかわからないの…でも、解きたかったんだ…この娘の秘密を知りたかったの」
優しく微笑みながらそう話してくれた

その後、お姉さんたちと話して会場をあとにして、グッズショップに向かう
「今日は何買うかな…玲佳ちゃんは決まった…?」
「うん、決まったよ!」
玲佳ちゃんの手には、クリップボードと脱出成功ステッカーとパンフレットが握られていた
「お!今回もクリップボードとステッカー買うんだね?」
「うん!だって、記念と記録…でしょ?」
「そうだね、記念と記録だよ…」
少し悪戯な笑顔を浮かべて玲佳ちゃんは言った

前回来たときに俺が記念としてクリップボードを、記録としてステッカーを買ってると言ったこと覚えててくれてたんだな
それだけで嬉しかった

「よし、買ったね!」
「うん!悠輔くんも同じもの買ったんだね!」
結局、俺も全く同じものを買っていた

ビルの外に出ると陽は落ちたが、まだ18時過ぎだった
「ねえ、玲佳ちゃん?」
「どうしたの?」
「よかったら、祝勝会しない?2連勝だよ?」
「うん!いこ?」
そう言うと玲佳ちゃんとお店に向けて歩き始めた

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