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Our Destination

第10章 君といたら、隠せなくなる気持ち

「ここに来て正解だったね!料理もうまいし、お酒もいろいろあるし!」
「ほんとだね…いいお店見つけられてよかった…」
「玲佳ちゃんのおかげだね!」
「そんなことないよ…?」
「あるよ!」
「そうかな…ありがとね、悠輔くん…」
頼んでいた料理とともにお酒が進み、ほろ酔いになってきた

「ほんと、玲佳ちゃんはすごいよな…。初挑戦で脱出成功して、更に今日も成功で2連勝だからな!」
「ほんとたまたまだからね…?運が良かっただけで…」
お互い6杯ほど飲み、話も進んでいた
「運がいいだけで連続で最後の謎は解けないから!そんな簡単じゃないから!」
「でも…たまたま考えたとおりになっただけだよ…?」
「たまたまじゃないよ!あそこまで完璧に解けて偶然なら何が偶然かわかんないわ!」
「偶然は偶然だもん!」
「偶然なわけありませーん!俺は認めませーん!」
「悠輔くんが認めてくれなくても偶然なのは事実だもーん!」
「なんだとー!偶然じゃないって認めろよー!」
「悠輔くんこそ、偶然って認めてよー!」

こんな押し問答を繰り返していた
こんな感じでふざけ合うように話したのは初めてだった
お酒の力なのかも知れないけど、うれしかった

「悠輔くん、なんで笑ってるのー?」
「えっ…?」
「すごく笑ってたよ?いいことあったのー?」
嬉しさが顔に出てたのかな…
「いや?別に何も…」
「そっか…いい笑顔だったのにな…」
玲佳ちゃんがちいさく言った言葉を聞き逃さなかった

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