
Our Destination
第11章 届いてしまった、微かな香り
「入学して何ヶ月か経って、真希といたときに悠輔くんが真希に声かけて、私にも挨拶してくれたのが最初だったけど、その時から私にも優しくていい人だなって思ってたの」
「うん…」
「それから、挨拶を何度かしてくれるうちにほんとに素敵な人だなーって思うようになって、学食とかで遠くから悠輔くんを見るようになったの」
「声かけてくれればよかったのに…」
悠輔くんは真剣に聞いてくれている
「うん…、でも私にはそんな勇気なかったの…。恥ずかしくて何話していいかわからなかったし、真希から悠輔くんに彼女さんいるの聞いてたから…もっと好きになるのが怖かったんだ…」
「そうだったの?」
「そうだよ…。もっと好きになったとしても彼女さんいるなら、私にはチャンスないと思ってたし、近づいて気持ちが大きくなってしまったらどうやってその思いを諦めればいいかわからなかったから…。」
「そっか…、そうだったんだ…」
「だから1年以上、私はただただ遠くから悠輔くんのこと見つめてたの。それでたまに好きな人の笑顔を見て、せめて挨拶できればよかったの。本当にそれだけで私は幸せだったの…。あの日までは…。」
「あの日まで…?」
悠輔くんは何かを感じ取ったような顔をした
「うん…」
「それから、挨拶を何度かしてくれるうちにほんとに素敵な人だなーって思うようになって、学食とかで遠くから悠輔くんを見るようになったの」
「声かけてくれればよかったのに…」
悠輔くんは真剣に聞いてくれている
「うん…、でも私にはそんな勇気なかったの…。恥ずかしくて何話していいかわからなかったし、真希から悠輔くんに彼女さんいるの聞いてたから…もっと好きになるのが怖かったんだ…」
「そうだったの?」
「そうだよ…。もっと好きになったとしても彼女さんいるなら、私にはチャンスないと思ってたし、近づいて気持ちが大きくなってしまったらどうやってその思いを諦めればいいかわからなかったから…。」
「そっか…、そうだったんだ…」
「だから1年以上、私はただただ遠くから悠輔くんのこと見つめてたの。それでたまに好きな人の笑顔を見て、せめて挨拶できればよかったの。本当にそれだけで私は幸せだったの…。あの日までは…。」
「あの日まで…?」
悠輔くんは何かを感じ取ったような顔をした
