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Our Destination

第6章 隠すべき気持ち、隠せない思い

少し腑に落ちない顔を浮かべているのを見て、ソファに座る愛花の隣に座る

「愛花、あの話言うのは辛かったよね、あんな話したいわけないもんね。」
「まあ、そうですね…そこを言わなきゃよかっただけでもあるんですけどね…」
「でも、それはできなかったんでしょ?小林くんの名前が出てきてたから…」
「はい…全部話すと言いましたし…」
「愛花、ほんと頑張ったね、辛いはずなのに」
思わず愛花の頭を撫でていた

「真希さん…?」
「頑張ったなって…辛かっただろうなって…きっと今日言ってないこともあるんでしょ?」
「え…?いや…その…」
「別に言わなくていいよ?聞こうとしてるわけでもないし…でもあれだけじゃないんだろーなって思うから…」
「なんでそう思うんですか…?」
「私の勘だよ?それ以上はないけど、ただ…愛花の顔見てたら他にも抱えてるものある気がしたから…だからほっとけなかったんだ」
頭を撫でながら話していると

「うっ…グスンっ…」
「愛花…?」
「あっ…ごめんなさい…なんでだろ…泣くことないですよね…」
「そんなことない」
そう伝えると私は愛花を抱きしめていた

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