テキストサイズ

Our Destination

第6章 隠すべき気持ち、隠せない思い

「へっ…?真希さん…?」
「愛花、もういいよ、頑張らなくて…ここまでいっぱい頑張ってきたんでしょ?」
「でも…」
「これから頑張らなきゃいけないのかもしれないけど、今日はいいよ…たくさん頑張ったから…泣いていいんだよ…?ね?」
愛花を抱きしめたまま背中を擦ると、愛花は我慢の限界だったのか泣き崩れた

「うん…いっぱい頑張った…頑張りました…あの人たちのせいでめちゃくちゃにされて…それを変えたくて…強くならなきゃってがんばった…」
「そうだったんだね…愛花…頑張ったよ…おつかれさま…」
「うん…ありがとうございます…」
愛花は私の胸の中でたくさん泣いた
私は泣き止むまで抱きしめたまま頭を優しく撫で続けた

少しして愛花は少し落ち着いたみたいで
「真希さん、泣いちゃってごめんなさい…」
「愛花、謝るの禁止っていったでしょ!」
「うん…」
「それに、泣くのは悪いことじゃないよ?これまでたくさん耐えて我慢して、たまにはバカなふりだってしてきたんでしょ?だったら泣いて少し楽になるのも大事だよ」
「ありがとうございます…」
愛花は少しだけ微笑んでくれた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ